英語でジョブ 英会話スキルを伸ばして事務の仕事に

TOEICスコアに安心は禁物

以上、TOEIC800点以下の取得者では、アシスタント業務や簡単な翻訳及び通訳業務などの仕事内容となっています。ただし、実際に事務業務を始めると、取引先は会社自体と交渉していると考えるのが通常なので、自分はTOEICのスコアは低いという甘えは許されないと考えるべきでしょう。

英検と実務英語

さて、TOEICというネイティブな英語の視点からとらえた英語力と仕事という話をしてきました。ここで、英検という、どちらかというと国内の学校文法よりの視点から検査する英語力は、英語関連の仕事につく場合に有効かという問題があります。国内で実施される日本英語検定協会が主催する英検の場合、英語力の目安として、3級が中学校3年修了程度、準2級が高2修了程度、2級が高3修了程度、準1級と1級がそれを超えた程度の英語力を判定することになっています。英語を実際の実務に使えるという場合には、少なくとも準1級程度は必要とされるでしょう。ただし、英検は、日本人の英語教育に合った方向性を持った資格試験なので、実務英語とは少し離れた視点からとらえる必要があります。「あなた本当に準1級の英語力を持っていますか?」という言い方をされた、外資系の事務職についた人を何人か知っていますが、準1級が、こと実務英語に通じる保証はどこにもありません。やはりTOEICなど、実際的な英語力を判定するものを利用した方が無難でしょう。